ナギちゃんとレイちゃんへの伝言
龍ちゃん一家のお母さんに二人への伝言を頼まれました。
ナギちゃんへまず話しかけました。
「ナギちゃん、新しいお家には慣れた?」
「あっ。みやちゃん僕もう大分慣れたよ!」
「そうなんだ。良かった!
でも、ナギちゃんは前のお家でちゃんとお別れ出来た?
レイちゃんが心配でナギちゃんは自分がお別れ出来なかったんじゃない?」
「僕はいいの。だって僕は少しいただけだもん。
レイちゃんはずっといて皆と仲良しだった分悲しそうにしてたから
きっと僕が悲しい顔をしたら余計悲しくなっちゃうと思ったの」
そう言ってうつむいてしまいました。
「でもお母さんにご挨拶しないでお別れするのも 嫌だったから、
レイちゃんが見てない時に こっそりお別れしたんだ。だから満足なの」
ナギちゃんは自分に言い聞かせるように頷きながらそう言いました。
「ナギちゃんがいいのならいいんだけど・・ 今日はね。
お母さんからナギちゃんに 伝えて欲しいって頼まれた言葉があるの」
「お母さんから?僕に?僕恥ずかしがり屋だから
お母さん僕の事あんまり知らないと思ってたの。
ちゃんとお話出来なかったから・・・ お母さん僕の事気にしてくれていたの??」
「お母さんはちゃんとナギちゃんの事も気にしていたよ。
じゃあ伝言伝えるね」
「うん・・」 ナギちゃんは手のひらを合わせてぎゅっと握りしめて聞く姿勢になりました。
「本当にナギちゃんは強く、優しい子ですね( ;∀;)
龍見知りさんではありますが、そんなところが可愛いらしく、
友達のためなら頑張れてしまう強さも持った素敵な龍さんです(*^^*)」
そこまで聞くとナギちゃんは 「そうかなぁ・・へへへっ」と頭をかいて照れ臭そうにしていました。
「ナギちゃんとお友達になれた龍さんは幸せものです!
実はナギちゃんの名前の漢字、「椛」は私に女の子が産まれたら
付けたかった漢字です^ ^ ナギちゃんがとても可愛らしかったので、
(男の子に可愛いと言ったら怒るかもですね)付けちゃいました(笑)」
全て聞くとナギちゃんは目をつぶって貰ったメッセージをかみしめていました。
それから 「僕ね。このお名前を貰った時とっても素敵なお名前だって思ったの。
女の子の名前でも僕が使えばそれは僕だけの名前なんだよ。
僕がお母さんに貰って持っていけるたった一つの物だから、
ずっと大切にしていきたい僕の名前なの」 そう話していました。
ナギちゃんにとって名前は派遣された最初のお家でもらったたった一つの
自分だけの宝物なんですね。
次にレイちゃんに話しかけました。
「レイちゃん。新しいお家には慣れた? 寂しい思いをしていない??」
「あっ。みやちゃん、僕は大丈夫だよ。
ここのルミエールちゃん達は皆とっても優しくしてくれるし、
レイちゃんもいてくれるから うん・・僕は平気だよ」
レイちゃんは自分に言い聞かせるようにそう言いました。
「伝言を蓮ちゃんのお母さんから頼まれたから伝えるね」
「えっ?お母さんから??」
「うん、じゃあ言うよ。 彩玉も言っていましたが、
レイちゃんはすでに家族のような存在です^ ^
(我が家に来てくれたハクちゃん達、ナギちゃんシンちゃんも家族のような存在です)
レイちゃんが我が家にいてくれた時は、 眠気というより、
心穏やかに過ごせていました(*´-`)
レイちゃんの持っている素敵な特性ですね(*^^*)
一緒に過ごせた素敵な時間をありがとうございました(*´-`)
また暇な時間ができたら、いつでも遊びに来てください!
いつでも私も、我が家の龍さん達も大歓迎で迎えます(*´-`)!」
レイちゃんは一言一言食い入るように真剣に聞いていました。
そして 「僕・・・また遊びに行っていいの?遊びに行きたい!
またセイちゃんや、蓮ちゃんや、彩玉さんとあのお家でお泊りして
あのゆっくりした時間をまた楽しみたいの!」
レイちゃんはまた涙がこぼれて来てしまいました。
ポトポトと大粒の涙を流しながら伝言を聞いた事で
住んでいた時の思い出が脳裏によみがえり悲しくなってしまったのです。
「可愛い蓮ちゃんは泣いていないかな?
セイちゃんはまたおもちゃで 遊んでいるのかな?
彩玉さんと日向ぼっこしていたけど彩玉さんは一人で
今も日向ぼっこしているのかな??
僕・・・すごく懐かしくて・・
でも・・でもね。いつかは別れる事は分かっていたから 我慢するの・・
しないといけないの・・」
レイちゃんが泣いてしまったのでナギちゃんも我慢していたのが
抑えきれずに涙ぐみながらレイちゃんを後ろから支えました。
レイちゃんはナギちゃんがいてくれることにとても安心して その胸で泣いています。
ナギちゃんはいつでもレイちゃんの心の支えになっています。
「レイちゃん、ナギちゃんまだ伝言の続きがあるの。
お母さんはね。 また、絶対に会えると思ってるいるので
さよならは言いません(*^▽^*) と言っていたよ。
いつでも会いに来てとお母さんは待ってくれているよ」
レイちゃんとナギちゃんは二人で泣きながら「うん!」 と頷きました。
「またいつかお家に行ってお泊りする時を楽しみに頑張るね!」 とレイちゃん
「うん、必ず遊びに行きたい!行くよっ。僕もお泊りするの!」 とナギちゃん
それぞれが必ずまた龍ちゃん一家のお家に遊びに行く決意を 固めていました。
二人が泣いているのでルミエールちゃん達は総出で 慰めていました。
泣いている二人に貰い泣きする子が続出してお家の中が大騒ぎになり
シルティオ様が困った顔をされていました。
その時スイちゃんは寝ていたので全然気が付きませんでした。
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